この記事のポイント
- 昨季は37勝45敗で西の10位。プレーインでサンズに敗れ、プレーオフを逃した。
- カリーは43試合、バトラーは38試合の出場。主力のけがが続いたシーズンだった。
- 2月にクミンガらを出してポルジンギスを獲得。オフは大きな補強をせず、主力と再契約した。
- カギは、出場数を戻したいカリーと、離脱中のポルジンギスの体。バトラーの復帰は1〜2月が目安。
- 予想は42勝前後で西の8〜9位。4年連続のプレーインになると見る。
運営者の見方
今季のウォリアーズでいちばん注目しているのは、ブランディン・ポジェムスキーです。バトラーが復帰できていないなかで、カリーの負担をどれだけ減らせるかを見たいと思っています。新しい契約も決まりました。
数字で見る昨季のウォリアーズ
昨季の勝利数(45敗)。西の10位
カリーの出場試合数(全82試合)
3ポイントを打った本数(成功率は20位)
カリーとバトラーが休んだ試合の合計
29勝26敗から失速し、西の10位に終わった
2025-26のウォリアーズは37勝45敗で、西の10位だった。オールスターの時点では29勝26敗と勝ち越していた。そこから8勝19敗と大きく崩れている。
崩れた理由ははっきりしている。主力のけがだ。1月19日のヒート戦で、ジミー・バトラーが右ひざの前十字じん帯を切った。2月9日に手術を受け、シーズンを終えている。
ステフィン・カリーも、ひざの痛みで27試合続けて休んだ。カリーの出場は43試合で、2人が休んだ試合は合わせて83試合になる。主役2人がそろわないシーズンだった。
プレーインでは、まずクリッパーズに126-121で勝った。カリーが35点を挙げている。ただ次のサンズ戦は96-111で敗れ、プレーオフを逃した。
大きな補強はなく、主力をそのまま残した
大きな動きは、オフより前の2月にあった。ジョナサン・クミンガとバディ・ヒールドをホークスに出し、センターのクリスタプス・ポルジンギスを獲得した。若いクミンガは出場時間が減り、トレードを望んでいた。
このオフは、レブロン・ジェームズやヤニス・アデトクンボも狙ったと報じられている。ただレブロンは76ersを選んだ。そこでウォリアーズは、自分のチームの選手と結び直す道を選んだ。
ポルジンギスとは2年4,000万ドルで再契約した。グリーンは2,770万ドルの選手オプションを一度断り、同じ額の1年契約で戻っている。ホーフォードは2年1,400万ドル、メルトンは2年1,100万ドルだ。
新しい顔は、ドラフト11位のヤクセル・レンデボルグくらいだ。ミシガン大学で全米優勝した23歳のフォワードで、夏のサマーリーグではMVPに選ばれた。ほかにニアンとブランドン・ウィリアムズが加わった。
レンデボルグはサマーリーグの6試合で、平均14.8点、6.8リバウンドを残した。決勝のグリズリーズ戦でも21点、10リバウンドを挙げ、チームを優勝に導いている。ただNBA.comは、今季はGリーグで過ごす時間も長くなりそうだと見る。
ベンチのスティーブ・カーHCとは、新しい複数年の契約を結んだ。2014年の就任から、今季で13シーズン目になる。顔ぶれもHCも、昨季とほぼ同じ形で勝負するオフだった。
9月26日にはカリーと2年1億1,600万ドルで延長した。10月10日にはポジェムスキーとも5年1.1億ドルで延長している。2つの延長の狙いは「ポジェムスキーに5年1.1億ドルは高いのか?」にまとめた。
2月からこのオフにかけて出た選手・来た選手
3ポイントは一番多く打つが、成功率は20位
昨季の攻撃は、100回の攻撃あたり113.8点でリーグ19位だった。守備は114.4点を許して16位。攻めも守りも、真ん中より少し下のチームだった。
特徴は3ポイントだ。打った本数はリーグ1位だが、成功率は20位にとどまる。カリーは1試合4.4本を決め、6年続けてリーグ1位になった。カリー以外の選手が外から決めきれなかったのが、攻撃の伸び悩みにつながった。
守備では、グリーンへの評価が分かれている。ESPNは、グリーンがコートにいないときのほうが守備の数字は良かったと伝えた。36歳になったグリーンの守備が、どこまで持つかも見どころになる。
年俸の使い方は重い。今季の総額は約2億2,084万ドル、約349億円(1ドル=158円)で、30チームで一番多い。そのうち54%を、カリーとバトラーの2人が占める。内訳はウォリアーズの年俸一覧で確認できる。
ルールで決まった使えるお金の上限(2ndエプロン)まで、残りは約85万ドルしかない。シーズン中に大きく選手を入れ替える余地は、ほとんどない。
明るい材料もある。メルトンは49試合で、チームで一番良いプラスマイナス(+95)を残した。ホーフォードも、出た試合では守備の数字がチームで2番目に良かった。2人とも休みがちだったので、出場数が増えれば守備は上向く。
ウォリアーズの今季の年俸の総額のうち、カリーとバトラーの分
- カリー28%
- バトラー26%
- グリーン13%
- ほかの12人33%
カギはカリーの出場数と、ポルジンギスの体
カリーは3月で39歳になる。昨季も出た試合では平均26.6点を挙げ、3ポイントは39.3%で決めた。力はまだリーグの上位にある。問題は、何試合コートに立てるかだ。
もう1人のカギはポルジンギスだ。身長221cmで、ゴール下を守りながら外からも打てる。昨季は2チームで32試合に出て、平均16.7点、1.2ブロックを記録した。
ただ、ウォリアーズでカリーと一緒に出たのは5試合だけだった。9月28日からは「体調の問題」で離脱が続いている。10月14日の時点でも復帰の目安は出ていない。21日のレイカーズとの開幕戦に出られるかは分からない。
バトラーの復帰は、早くて1〜2月が目安とされる。2月11日のトレード期限の前に戻れるかどうかで、チームの動き方も変わる。
それまで穴を埋めるのは、23歳のブランディン・ポジェムスキーだ。昨季は82試合すべてに出て、平均13.8点を挙げた。得点と3ポイントの成功数は、どちらもカリーに次ぐチーム2位だった。4月11日には自己最多の30点も記録している。
ポジェムスキーが2番手として点を取れれば、カリーの負担は軽くなる。メルトンやレンデボルグも含め、カリー以外で何点取れるかを開幕から見たい。
昨季の主力の出場試合数
予想は42勝前後、西の8〜9位
ブックメーカーのBetMGMが付けた今季の勝利数の目安は40.5勝。ESPNのチーム力の指標(BPI)では、リーグ18位と見られている。NBA.comは、6勝ほど上積みしてもプレーインと予想した。
私の予想は42勝40敗前後で、西の8〜9位。昨季の得失点の差から計算した“実力”は、40勝ほどだった。カリーの出場が60試合台に戻れば、そこから少し上積みできる。バトラーが後半に戻るぶんも足した。
上振れの条件は、カリーとポルジンギスが健康で、バトラーが2月までに戻ることだ。そうなれば45勝を超えて、6位以内を争える。逆にポルジンギスの離脱が長引けば、プレーインにも届かない可能性がある。
日程と順位はウォリアーズのチームページで追える。30チームの顔ぶれは「2026-27シーズン開幕前:30チームの注目ポイントまとめ」で確認できる。同じ西のライバルは、「レイカーズの2026-27シーズンの見どころ」と「ナゲッツの2026-27シーズンの見どころ」にまとめた。カリーを現地で観るなら「チェイス・センター観戦ガイド」も参考にしてほしい。
参考にした情報源
- NBA.com:2026-27 Season Preview: Golden State Warriors
- ESPN:Golden State Warriors offseason recap, early 2026-27 season preview
- NBC Sports Bay Area:Final Warriors report card for 2025-26 NBA season
- ESPN:Hollinger NBA Team Stats 2025-26
- Wikipedia:2025–26 Golden State Warriors season
- NBA.com:クミンガとポルジンギスのトレード
- AP(FOX Sports):Porzingis re-signing with Warriors on two-year, $40 million deal
- theScore:Warriors re-sign Draymond to 1-year, $27.7M contract
- NBC Sports:Porzingis out indefinitely to start Warriors training camp
- NBA.com:Yaxel Lendeborg earns Summer League MVP
