この記事のポイント
- 王者ニックスはブランソン、タウンズ、アヌノビー、ブリッジスの主力4人が残り、連覇に挑む
- ヤニスがヒート、カワイがラプターズ、レブロンとジェイレン・ブラウンが76ersへ。東の上位争いが激しくなった
- 西ではジャ・モラントがブレイザーズ、ラメロ・ボールがウルブズへ。レイカーズはルカ中心の新時代に
- 新しいHCを迎えたのはブルズ、バックス、マジック、ブレイザーズ、マブス、ペリカンズの6チーム
- 八村塁はクリッパーズと契約し、河村勇輝もクリッパーズのキャンプで開幕ロスター入りを目指す
数字で見る開幕前
王者ニックスの優勝(2026年)
新しいHCを迎えたチーム
ぜいたく税ラインを超えたチーム
クリッパーズで開幕を目指す日本人選手(八村・河村)
オフシーズンで勢力図が大きく動いた
2026-27シーズンは10月下旬に開幕する。このオフは、リーグの顔ぶれが近年でも屈指の規模で入れ替わった。ヤニス・アデトクンボがバックスからヒートへ、カワイ・レナードがクリッパーズからラプターズへ移り、76ersにはレブロン・ジェームズとジェイレン・ブラウンがそろって加わった。
西でも、ジャ・モラントがグリズリーズからブレイザーズへ、ラメロ・ボールがホーネッツからティンバーウルブズへ移った。レイカーズはレブロンが去り、ルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスを軸にした新体制に入る。一方で、王者ニックスや、ナゲッツ、サンダーのように主力をそのまま残したチームもある。
この記事では、NBA.Naviのチーム情報とサラリーデータ(9月29日時点)をもとに、30チームの注目ポイントを東西に分けて整理する。記事の最後には、各チームの主力と注目点を一覧表にまとめた。
連覇を狙う王者ニックス
2026年のファイナルでスパーズを4勝1敗で下し、53年ぶりの優勝を果たしたニックスは、ジェイレン・ブランソン、カール=アンソニー・タウンズ、OG・アヌノビー、ミカル・ブリッジスの主力4人をそろって残した。ミッチェル・ロビンソンはセルティックスへ移ったが、優勝した骨格はそのままだ。
総年俸は1stエプロンを超えており、シーズン中に補強できる手段は限られる。優勝メンバーがどこまで同じ強度を保てるか、そして王者として全チームから研究される中でどう勝ち切るかが、連覇への焦点になる。
東:大型補強で追う対抗馬たち
ニックスを追う東の上位争いは、大型補強組が中心になりそうだ。ヒートはヤニスとバム・アデバヨのフロントコートが誕生し、アンドリュー・ウィギンスに加えてボビー・ポーティスやクレイ・トンプソンも加わった。76ersはジョエル・エンビード、タイリース・マクシーにジェイレン・ブラウンとレブロンが加わり、話題性では東でも屈指の布陣になった。
ラプターズはカワイ・レナードを迎え、スコッティ・バーンズ、イマニュエル・クイックリー、RJ・バレットと組む。キャバリアーズはドノバン・ミッチェル、エヴァン・モブリー、ジェームズ・ハーデン、ジャレット・アレンの4人が軸。マジックは新HCショーン・スウィーニーの下、フランツ・ワグナー、パオロ・バンケロ、デズモンド・ベイン、ジェイレン・サッグスの主力4人が残った。ペイサーズもハリバートンとシアカムの2枚看板が健在だ。
この6チームとニックスは、いずれも総年俸がぜいたく税ラインを超えている。東の上位は、お金をかけて勝負に出たチーム同士の争いになる。
東:新しい顔ぶれで再出発するチーム
セルティックスはジェイレン・ブラウンが76ersへ移り、ジェイソン・テイタム、76ersから加わったポール・ジョージ、デリック・ホワイトが新たな柱になる。総年俸をぜいたく税ライン未満に収めたうえで、どこまで上位に食い込めるかが注目だ。
ヤニスを送り出したバックスは、新HCテイラー・ジェンキンスの下で再出発する。ヒートから加わったタイラー・ヒーロー、マイルズ・ターナー、カイル・クズマに、2026年ドラフト組の若手が加わった。ブルズも新HCティアゴ・スプリッターを迎え、ジョシュ・ギディーを中心とした新体制に入る。
ホークスはジェイレン・ジョンソン、ダイソン・ダニエルズ、CJ・マッカラムにルー・ドートを加え、ラメロが去ったホーネッツはコビー・ホワイト、ブランドン・ミラー、コン・クヌッペルらで新しい形を探る。ウィザーズはアンソニー・デイビスとトレイ・ヤングに、ドラフト1位のAJ・ディバンサが加わった。ネッツとピストンズは総年俸がキャップ内に収まり、シーズン中の補強に余地を残している。
西:主力を残した実力派
西では、主力をそろって残したチームが目立つ。サンダーはシェイ・ギルジャス=アレクサンダー、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンの3本柱が健在だ。昨季ファイナルに進んだスパーズは、ビクター・ウェンバンヤマ、デアロン・フォックス、ステフォン・キャッスルらにトバイアス・ハリスを加えた。
ウォリアーズはステフィン・カリー、ジミー・バトラー、ドレイモンド・グリーンにクリスタプス・ポルジンギスが加わった。ロケッツはケビン・デュラント、アルペレン・シェングンらの主力が残り、マーカス・スマートを加えた。ティンバーウルブズはアンソニー・エドワーズとラメロ・ボールの新コンビが最大の注目点になる。
西:新体制で迎えるシーズン
レイカーズはレブロンが76ersへ、八村塁がクリッパーズへ移り、ルカとリーブスを中心とした新時代が本格的に始まる。ウォーカー・ケスラー、クエンティン・グライムスらを加えた新しい布陣が、どこまで噛み合うかが注目だ。
クリッパーズはカワイが去り、ダリアス・ガーランドとブランドン・イングラムを軸にした新体制に。マブスは新HCダスティ・メイの下、カイリー・アービングと2年目のクーパー・フラッグを中心に戦う。ブレイザーズは新HCマイカ・ノーリを迎え、ジャ・モラントとジュルー・ホリデー、デイミアン・リラードらが組む。サンズはデビン・ブッカーとジェイレン・グリーンにマイルズ・ブリッジスが加わり、総年俸は1stエプロンを超えた。
ジャが去ったグリズリーズは、2026年ドラフト組のキャメロン・ブーザーが新たな顔になる。ジャズはマルッカネンとジャレン・ジャクソンJr.にドラフト2位のダリン・ピーターソンが加わった。キングスはラビーンとサボニス、ペリカンズは新HCジャマール・モズリーの下でザイオン・ウィリアムソンらが主力を担う。
日本人選手とナゲッツの注目点
日本のファンにとって最大の注目は、クリッパーズに日本人選手が2人そろう可能性だ。八村塁は2年契約でクリッパーズに加わり、河村勇輝もクリッパーズのトレーニングキャンプ契約から開幕ロスター入りを目指す。キャンプでの評価次第では、ツーウェイ契約への切り替えもありうる。
ナゲッツは、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレー、アーロン・ゴードン、キャメロン・ジョンソンの主力が残る継続路線に、デマー・デローザンが加わった。総年俸は1stエプロンを超え、補強の手段は限られるが、ヨキッチを中心に再び頂点を狙うシーズンになる。開幕後は、NBA.Naviの順位表や各チームのページで、30チームの戦いぶりを追いかけてほしい。