この記事のポイント
- 昨季は53勝29敗で西の4位。ただ得失点の差から見た“実力”は45勝ほどだった。
- ドンチッチは平均33.5点で得点王。それでも太もも裏のけがでプレーオフは全休だった。
- レブロン、エイトン、スマート、八村らが去り、ケスラー、グライムズらが加わった。
- カギはリングを守るケスラーの体と、51試合にとどまったリーブスの出場数。
- 予想は47勝前後で西の5〜6位。プレーインとの境目を争うと見る。
数字で見る昨季のレイカーズ
昨季の勝利数(29敗)。西の4位
得失点の差から計算した“実力どおり”の勝利数
ドンチッチの平均得点(リーグ1位)
守備の効率(100回の攻撃あたりの失点)
53勝でも、中身は45勝のチームだった
2025-26のレイカーズは53勝29敗で、西の4位だった。パシフィック地区では1位になっている。HCのJJ・レディックにとっては、就任2年目のシーズンだった。
ただ、得失点の差は1試合あたり+1.8点ほどで、リーグ14位にとどまる。この差から計算した“実力どおり”の成績は、45勝37敗だ。接戦を拾い、8勝ほど上積みしたシーズンだったといえる。
オールスター明けには、一時16勝2敗と勢いに乗った。ところが4月2日、ドンチッチが左太もも裏を痛める。リーブスも脇腹を痛め、プレーオフの入りに間に合わなかった。
それでも1回戦は、ロケッツに4勝2敗で勝った。ドンチッチ抜きで、レブロンらが踏ん張った形だ。2回戦ではサンダーに0勝4敗で敗れている。
主力6人が去り、残ったのはルカとリーブス
このオフ、レイカーズの顔ぶれは大きく入れ替わった。6月30日、レブロンがチームに残らないと伝え、76ersへ移った。在籍は8シーズンだった。
センターのエイトンとヘイズ、ガードのスマートとケナードも去った。八村塁はクリッパーズへ移っている。昨季の主力で残ったのは、ドンチッチとリーブスくらいだ。八村の今の様子は日本人選手まとめで追える。
抜けた分は小さくない。レブロンは41歳で、60試合に先発した。エイトンは72試合すべてに先発している。八村は68試合に出て、3ポイントを44.3%の高い確率で決めた。
最大の補強は、ジャズから来たセンターのウォーカー・ケスラーだ。サイン・アンド・トレードで、4年1億3,000万ドルの契約を結んだ。見返りに、2031年と2033年の1巡目指名権を保護なしで渡した。2028年と2030年の指名順を入れ替える権利も付けている。
ガードにはクエンティン・グライムズが4年6,000万ドルで加わった。ビッグマンのサンドロ・マムケラシュビリは4年5,200万ドル。コリン・セクストンは2年1,900万ドルだ。ほかにルーニー、サイブル、ザイア・ウィリアムズも加わった。
リーブスとは、4年の最大額の契約を結び直した。今季の年俸は4,124万ドル、約65億円(1ドル=158円)になる。ドンチッチが加わった経緯は「ルカ・ドンチッチのレイカーズ移籍」にまとめている。
このオフに出た選手・来た選手
レイカーズ公式によるケスラー加入の発表
攻撃9位、守備19位。3ポイントは少なめ
昨季の攻撃は、100回の攻撃あたり118.2点でリーグ9位。守備は116.4点を許し、30チーム中19位だった。点の取り合いになる試合が多かった。
攻撃の中心はドンチッチだ。64試合に出て平均33.5点を挙げ、2度目の得点王になった。アシストも平均8.3本を記録している。
一方で、試合のテンポはリーグ22位と遅め。3ポイントを打つ割合も20位台だった。ドンチッチがゆっくり運び、中に切り込んで決める形が基本だ。グライムズやセクストンが外から決められれば、形は少し変わる。
年俸の使い方ははっきりしている。今季の総額は約2億ドル、約317億円。そのうち45%を、ドンチッチとリーブスの2人が占める。ケスラーを加えた3人では、ちょうど6割になる。内訳はレイカーズの年俸一覧で確認できる。
そのぶん、脇を固める層は薄い。ESPNは、フォワードの層がリーグで最も薄い部類で、控えのセンターもいないと指摘する。守備で頼れるサイブルとバンダービルトは、攻撃では得点が多くない。
レイカーズの今季の年俸の総額のうち、ドンチッチとリーブスの分
- ドンチッチ25%
- リーブス21%
- ケスラー15%
- ほかの13人40%
カギはケスラーの体と、リーブスの出場数
ケスラーは身長218cmのセンターだ。通算で平均2.4ブロックを記録している。昨季のレイカーズに足りなかった、ゴール下で相手を止める役を任される。
心配は体のほうだ。昨季は左肩の関節唇を痛め、5試合に出ただけで終わった。11月に手術を受けている。ドンチッチとの連係を、開幕からどこまで作れるかが最初の見どころになる。
外のシュートでは、グライムズに期待がかかる。一昨季は3ポイントを38.5%で決めたが、76ersでの昨季は33.4%に落ちた。グライムズが外から決めれば、ドンチッチが切り込む道も広がる。
もう1人はリーブスだ。昨季は平均23.3点、5.5アシストと、キャリアで一番の数字を残した。ただ出場は51試合にとどまっている。
ドンチッチも昨季は64試合の出場で、プレーオフは全休だった。2人がそろって70試合前後に出られるか。それが、レブロンの穴を埋められるかを決めると見ている。
昨季の主役3人の出場試合数
予想は47勝前後、西の5〜6位
ブックメーカーが付けた今季の勝利数の目安は、BetMGMが46.5勝、FanDuelが44.5勝。ESPNのチーム力の指標(BPI)では、リーグ12位と見られている。
私の予想は47勝35敗前後で、西の5〜6位。昨季の“実力”は45勝ほどだった。そこからレブロンが抜け、ケスラーとグライムズが加わる。守備は良くなり、得点は少し落ちる。差し引きで、わずかに上積みできると見た。
上振れの条件ははっきりしている。ドンチッチとリーブスが70試合ずつ出て、ケスラーも健康なら、50勝台に届く力はある。逆にケスラーが長く離れれば、プレーイン・トーナメントに回る可能性も十分ある。
西はサンダーとスパーズが頭ひとつ抜けているという見方が多い。日程と順位はレイカーズのチームページ、30チームの顔ぶれは「2026-27シーズン開幕前:30チームの注目ポイントまとめ」で確認できる。同じ西のライバルは「ナゲッツの2026-27シーズンの見どころ」にまとめた。
参考にした情報源
- Basketball-Reference:2025-26 ロサンゼルス・レイカーズ
- NBA.com:2026-27 Season Preview: Los Angeles Lakers
- ESPN:Los Angeles Lakers offseason recap, early 2026-27 season preview
- NBA.com:ケスラーのトレード
- NBC Sports:Lakers trade for center Walker Kessler
- ABC7:Lakers trade for Jazz C Walker Kessler, sign trio
- NBA.com:ケスラーの肩の手術
- Wikipedia:2025–26 Los Angeles Lakers season
- Champs or Chumps:2025-26 Lakers(得失点の差と期待勝利数)
- BetMGM:Lakers Win Total 2026-27
