この記事のポイント
- 昨季はテイタムが16試合しか出られないなか、56勝26敗で東の2位。1回戦で76ersに3勝1敗から逆転負けした。
- ブラウンを76ersへ出し、ジョージと指名権4つを獲得。ゴール下にはロビンソンを3年4,740万ドルで迎えた。
- 攻撃はリーグ2位、守備は4位、ターンオーバーの少なさは1位。年俸の72%はテイタムら3人に集まる。
- カギは、開幕から戻るテイタムの体と、昨季32.7%に落ちたホワイトの3ポイント。
- 予想は50勝前後で東の3位。ブラウンの穴をテイタムがどこまで埋めるかの1年になる。
数字で見る昨季のセルティックス
昨季の勝利数(26敗)。東の2位
テイタムの出場試合数。最初の62試合は欠場
攻撃の効率(100回の攻撃あたりの得点)
守備の効率(100回の攻撃あたりの失点)
テイタム抜きで56勝。それでも1回戦で逆転負け
2025-26のセルティックスは56勝26敗で、東の2位だった。アトランティック地区では1位に入っている。
エースのジェイソン・テイタムは、アキレス腱のけがで最初の62試合を欠場した。戻ったのは3月6日で、レギュラーシーズンの出場は16試合だけだった。
その穴を埋めたのが、ジェイレン・ブラウンだ。平均28.7点はキャリア最高で、リバウンドとアシストも自己最多だった。ジョー・マズーラHCは、この年の最優秀HCに選ばれている。
ほかの選手も役割を広げた。プリチャードは平均17.0点と5.2アシストで、どちらも自己最多だった。センターのケイタも先発に定着し、ゴール下を支えた。
ところがプレーオフでは、1回戦で76ersに敗れた。3勝1敗から3連敗という、球団史上初めての逆転負けだった。マズーラ体制で1回戦で負けたのも初めてになる。
ブラウンを76ersへ出し、ジョージとロビンソンを迎えた
7月、セルティックスはブラウンを76ersへトレードした。見返りはポール・ジョージと、1巡目指名権2つ、2巡目指名権2つだ。1巡目は2028年と2031年の分になる。
ジョージは36歳のフォワードだ。過去5シーズンで出られたのは、410試合のうち239試合にとどまる。昨季は1月に、薬物規定の違反で25試合の出場停止も受けた。キャリア最高の28歳を出して、36歳を迎えたことになる。
ゴール下には、ニックスで優勝したミッチェル・ロビンソンを迎えた。28歳のセンターで、契約は3年4,740万ドル。3年目は選手が残るかどうかを選べる。ベテランのマイク・コンリーとも1年契約を結んだ。
ロビンソンはニックスで8年を過ごし、昨季の優勝にも貢献した。リバウンドとゴール下の守りが持ち味で、セルティックスに足りなかった部分を埋める役になる。
ドラフトでは、27位でクリス・セナック・ジュニアを指名した。40位のディロン・ミッチェルと合わせて、今季は傘下のGリーグが中心と見られる。控えセンターのニコラ・ブーチェビッチは、FAでチームを去った。
残った顔ぶれは、デリック・ホワイト、ペイトン・プリチャード、サム・ハウザー、ニーミアス・ケイタらだ。プリチャードは10月に延長を結んだ。中身は「プリチャードが上限額の延長で“2年”を選んだ理由」にまとめている。
このオフに出た選手・来た選手
攻撃2位、守備4位。年俸の7割強は3人に
昨季の攻撃の効率は、リーグ2位だった。守備も4位で、得失点の差もリーグ上位に入る。テイタムがいない期間も、攻守の両方で上位を保った。
支えたのは、ボールを失わないことだ。ターンオーバーの少なさはリーグ1位だった。3ポイントを多く打ち、むだなミスをしない。これがマズーラHCの型になっている。
弱点はゴール下だ。シュートの多くが外からで、ペイントでの得点やフリースローは少ない。NBA.comのプレビューも、この弱さがここ2年のプレーオフで響いたと見ている。リバウンドに強いロビンソンは、その穴を埋めるための補強だ。
今季の総年俸は約1億9,872万ドルで、円にすると約314億円(1ドル=158円)。リーグでは15位で、ぜいたく税のラインをわずかに下回る。内訳はセルティックスの年俸一覧で確認できる。
そのうち72%を、テイタム、ジョージ、ホワイトの3人が占める。2024年の優勝メンバーからは、ホリデー、ポルジンギス、ホーフォード、ブラウンが去った。お金をかける相手は、2年でほぼ入れ替わった。
セルティックスの今季の年俸の総額のうち、テイタム・ジョージ・ホワイトの分
- テイタム29%
- ジョージ27%
- ホワイト15%
- ほかの11人28%
カギはテイタムの体と、ホワイトの3ポイント
1人目のカギは、もちろんテイタムだ。手術から1年以上がたち、今季は開幕から出られる見込みになっている。ブラウンがいない今、ボールを持つ時間はこれまでより長くなる。
ESPNの予想も、テイタムが1シーズン通して出ることを前提にしている。28歳のエースが70試合前後出られれば、ブラウンの穴はかなり埋まる。逆に休みが続けば、得点を取る役がほとんど残らない。
2人目はデリック・ホワイトだ。チームでいちばん3ポイントを打つ選手だが、昨季の成功率は32.7%に落ちた。前の3年は、いずれも38%を超えていた。
プレーオフでは27.3%まで下がった。本人は、直す必要のないフォームまでいじってしまったと振り返っている。外から決める選手が多いチームだけに、ホワイトが戻るかどうかが攻撃に直結する。
プリチャードも見ておきたい。昨季は79試合に出て、50試合で先発した。ブラウンが抜けた今、テイタムの次に点を取る役の候補になる。開幕から先発に入るかどうかが、最初の見どころだ。
ジョージは、ブラウンより外からのシュートが多い選手だ。テイタムの横で2番目の点取り役を担う。NBA.comは、2年目のウーゴ・ゴンザレスを伸びそうな選手に挙げた。20歳のウイングで、新人の年に74試合に出ている。
予想は50勝前後、東の3位
DraftKingsが付けた今季の勝利数の目安は、51.5勝だ。東ではニックスの53.5勝に次ぐ2番目になる。ESPNは48勝34敗で東の5位、Bleacher Reportは52勝30敗と予想した。
ESPNが低めに見るのは、テイタムとジョージの出場に不安があるからだ。50勝に届かなければ、2020-21以来5年ぶりになる。東も昨季より層が厚い。ヤニスがヒートへ移り、76ersにはブラウンとレブロンが加わった。
このサイトの予想は、50勝32敗前後で東の3位だ。HCと攻守の型は残り、テイタムも開幕から戻る。一方で、ジョージが何試合出られるかと、ホワイトの復調はまだ読めない。そのぶん、昨季の56勝からは下げた。
上振れの条件は、テイタムとジョージがそろって70試合前後出ることだ。そうなれば、東の1位も十分に狙える。逆にどちらかが長く休めば、プレーインとの境目まで落ちるおそれもある。
開幕は10月20日(現地)のピストンズ戦で、23日にはニックスとの対戦が続く。どちらも東の上位を争う相手で、最初の1週間から力が試される。ブラウンが移った76ersとの対戦も見逃せない。
日程と順位はセルティックスのチームページで追える。東西の順位予想は「2026-27シーズンの順位予想」にまとめた。30チームの顔ぶれは「2026-27シーズン開幕前:30チームの注目ポイントまとめ」で確認できる。HCについては「マズーラの最優秀HC受賞」を読んでほしい。強さの背景は「なぜセルティックスは強いのか?歴代有能フロントの系譜」も参考にしてほしい。
今季のセルティックスの勝利数の予想
参考にした情報源
- NBA.com:2026-27 Season Preview: Boston Celtics
- ESPN:Hollinger NBA Team Stats 2025-26
- StatMuse:Celtics record and net rating with and without Jayson Tatum 2026
- NBC Sports Boston:Updated Celtics roster, depth chart, contracts after Jaylen Brown trade
- Fantasy Alarm:Boston Celtics 2026-27 Season Preview
- AP(WTOP):Mitchell Robinson agrees to a 3-year, $47.4 million deal with the Celtics
- Boston.com:ESPN projections for the Celtics in 2026-27
- NESN:Vegas posts Celtics projected win total for 2026-27
- Newsweek:Celtics' Derrick White is coming up on a critical season
- Bleacher Report:Win-loss record predictions for every team after 2026-27 schedule release
