分析シーズンプレビュー / 順位予想

NBA 2026-27 順位予想:東はニックスが本命、西はサンダーとスパーズの2強。全30チームの勝敗を予想

ー 米国の予想勝ち数ライン、オフの補強、開幕前のけが人をもとに、東西15チームずつの順位と勝敗を出した ー

10月21日(日本時間)の開幕を前に、2026-27シーズンの順位を予想する。米国のスポーツブックが出している予想勝ち数のライン、オフシーズンの補強、開幕前のけが人の情報をもとに、東西15チームずつの順位と勝敗を出した。東は王者ニックスが本命で、2位から6位までは大混戦。西はサンダーとスパーズの2強が抜けていて、3位以下の争いが激しい。八村塁と河村勇輝のクリッパーズは、主力2人のけがでプレーインに届かない予想になった。

この記事のポイント

  • 東の1位予想は**ニックス(54勝)**。優勝した主力4人が残り、連覇を狙う
  • 東の2〜6位は**ピストンズ、セルティックス、76ers、ヒート、キャバリアーズ**が3勝差に並ぶ大混戦
  • 西は**サンダー(60勝)**と**スパーズ(59勝)**の2強。3位ナゲッツとは8勝の差
  • 八村塁と河村勇輝の**クリッパーズは西12位(31勝)**の予想。そのぶん2人の出番は増える
  • 予想が外れる最大の要因は**けが**。エンビード、カワイ、バトラーの出場試合数で順位は大きく動く

数字で見る開幕前の予想

予想勝ち数ラインは米国のスポーツブックの8月下旬時点の値
60.5勝

サンダーの予想勝ち数ライン(30チームで最多)

59.5勝

スパーズ。少なくとも過去30年でチーム最高のライン

52.5勝

王者ニックス。東では最多

21.5勝

キングス。30チームで最少

予想の立て方:ラインを土台に、けがと補強で上下させた

順位予想の土台にしたのは、米国のスポーツブック(ブックメーカー)が出している予想勝ち数のラインだ。たとえばサンダーの「60.5」は、「60勝より多いか少ないか」に賭けるための線で、市場が見込む勝ち数の目安になる。8月下旬の時点で最も高いのがサンダーの60.5勝、最も低いのがキングスの21.5勝だった。

そのうえで、ラインが出たあとに分かったけが人の情報と、各チームの補強をサイトとして評価し、勝ち数を上下させた。ラインと大きく違う予想にしたチームは少ない。ラインは多くの情報を集めた“市場の答え”で、外れるときは多くの場合、けがで主力が長く休んだときだからだ。

なお、東西とも1〜6位がそのままプレーオフ、7〜10位はプレーイン・トーナメントで残り2枠を争う。各チームの主力の顔ぶれは「2026-27シーズン開幕前:30チームの注目ポイントまとめ」、開幕戦の日程と視聴方法は「NBA 2026-27シーズン開幕ガイド」にまとめている。

東:本命はニックス。2位から6位は3勝差の大混戦

東の1位予想は、53年ぶりに優勝したニックスだ。ブランソン、タウンズ、アヌノビー、ブリッジスの主力4人がそのまま残った。優勝したチームの顔ぶれがほとんど変わらないのは、それだけで大きな強みになる。ラインも東で最も高い52.5勝で、サイトの予想は54勝とした。

2位にはあえてピストンズを置いた。ケイド・カニングハムは昨季のMVP投票で1位票を集め、オーサー・トンプソンは最優秀守備選手の候補に挙がる。若い主力がそろって伸びる時期で、大きな補強はなくても上積みが見込める。キャップにも余裕を残しているので、シーズン途中に動ける強みもある。

3位はセルティックス。昨季は16試合しか出られなかったジェイソン・テイタムが、アキレス腱の手術から1年以上たって万全の状態で開幕を迎える。ジェイレン・ブラウンを76ersへ出し、ポール・ジョージを迎えた。テイタムがボールを持つ時間は、これまでより長くなりそうだ。

4位の76ersは、ブラウンとレブロン・ジェームズが加わり、顔ぶれの豪華さでは東でいちばん。それでも4位にしたのは、ジョエル・エンビードが何試合出られるか分からないからだ。5位のヒートはヤニス・アデトクンボが加わった。アデバヨとの組み合わせがかみ合えば、1位争いに加わってもおかしくない。6位のキャバリアーズは、ミッチェル、モブリー、ハーデン、アレンの4人が軸。2位から6位までは3勝差で、どの順番になっても驚かない。

東:プレーイン争いと、再建に入ったチーム

7位から10位のプレーイン争いは、ラプターズ、ペイサーズ、マジック、ホークスの4チームと予想した。ラプターズはカワイ・レナードを迎え、元気なら6位以内も狙える。ペイサーズは、2025年のファイナルでアキレス腱を断裂したタイリース・ハリバートンが1年ぶりに戻る。本人は「100%。制限はない」と話していて、戻り方しだいで上も見える。

ホークスはルー・ドートを加えた一方、センターのヘンリ・ヴィーサーが9月の練習中に右ひざの前十字じん帯を断裂し、今季はもう出られない。ラインの43.5勝から少し引いて41勝とした。

11位以下は、新しい形を探すチームが並ぶ。ホーネッツはラメロ・ボールが去ったうえ、2年目のコン・クヌッペルが太もも裏を痛めて開幕に間に合わない恐れがある。ウィザーズはトレイ・ヤング、アンソニー・デイビス、ドラフト1位のAJ・ディバンサがそろったが、チームとしてかみ合うまでには時間がかかるとみた。ブルズ、バックス、ネッツは再建の年になりそうだ。ヤニスが去ったバックスのラインは26.5勝で、東では下から2番目だ。

イースタン・カンファレンスの順位予想

「ライン」は米国のスポーツブックの予想勝ち数(8月下旬時点)。7〜10位はプレーイン・トーナメント
予想
ライン
ひとこと
1. ニックス
54勝28敗
52.5
優勝した主力4人が残る。連覇の本命
2. ピストンズ
51勝31敗
49.5
カニングハム中心の若い主力がもう一段伸びる
3. セルティックス
50勝32敗
51.5
テイタムが復帰。ジョージ、ホワイトと新しい3本柱
4. 76ers
49勝33敗
50.5
レブロンとJ・ブラウンが加入。カギはエンビードの出場試合数
5. ヒート
48勝34敗
46.5
ヤニスが加入。かみ合えば上位も
6. キャバリアーズ
47勝35敗
47.5
ミッチェル、モブリー、ハーデン、アレンの4人が軸
7. ラプターズ
45勝37敗
45.5
カワイが加入。こちらも出場試合数しだい
8. ペイサーズ
44勝38敗
44.5
ハリバートンが1年ぶりに戻る
9. マジック
43勝39敗
43.5
新HCスウィーニーの下で主力4人が残留
10. ホークス
41勝41敗
43.5
ドートが加入も、ヴィーサーが今季絶望
11. ホーネッツ
36勝46敗
37.5
ラメロが去り、クヌッペルも開幕に間に合わない恐れ
12. ウィザーズ
34勝48敗
35.5
ヤング、デイビス、1位指名ディバンサ。かみ合うまで時間がかかる
13. ブルズ
29勝53敗
27.5
新HCスプリッターの下で若手が経験を積む年
14. バックス
26勝56敗
26.5
ヤニスが去り、新HCジェンキンスで再出発
15. ネッツ
23勝59敗
24.5
キャップに余裕を残した再建の途中

西:サンダーとスパーズの2強。3位以下は大きく離れる

西は、サンダーとスパーズの2チームが抜けている。サンダーは2年連続MVPのシェイ・ギルジャス=アレクサンダー、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンの若い3本柱が健在で、ラインは30チーム最多の60.5勝。サイトの予想は60勝で1位にした。

スパーズは昨季ファイナルまで勝ち進み、今季のラインは59.5勝。チームにとって少なくとも過去30年で最も高い数字だ。ビクター・ウェンバンヤマはまだ22歳で、フォックス、キャッスル、2年目のハーパーと周りも充実している。サイトはアワード予想でウェンバンヤマをMVPに選んでおり、1位になってもおかしくない。わずかな差で2位とした。

3位はナゲッツ(51勝)。ヨキッチがいる限り大崩れはしにくく、デマー・デローザンが加わって控えの得点力も上がった。ラインより少し上に置いた。

西:4位から10位は、けが人しだいでどこにでも転ぶ

4位から6位は、エドワーズとラメロが組むティンバーウルブズ、デュラントら主力が残ったロケッツ、レブロンが去ってルカ・ドンチッチ中心になったレイカーズの順にした。3チームのラインは46.5〜48.5勝で、ほとんど差がない。ルカは昨季のプレーオフを太もも裏のけがで欠場したが、今は「制限なし」と話している。

7位のトレイルブレイザーズは、ジャ・モラントが加わり、ホリデー、リラードとガード陣が一気に厚くなった。8位のウォリアーズは、2月にひざの前十字じん帯を手術したジミー・バトラーの復帰が、早くても1〜2月になる見込み。ポルジンギスを加えたものの、前半戦をカリー中心でどこまで勝ち越せるかがカギになる。

9位のサンズと10位のマーベリックスまでがプレーイン圏内という予想だ。マブスは2年目のクーパー・フラッグの伸び方しだいで、ラインの34.5勝より上に行けるとみて36勝にした。11位以下はジャズ、クリッパーズ、グリズリーズ、ペリカンズ、キングス。キングスのラインは30チーム最少の21.5勝で、厳しいシーズンになりそうだ。

ウエスタン・カンファレンスの順位予想

「ライン」は米国のスポーツブックの予想勝ち数(8月下旬時点)。7〜10位はプレーイン・トーナメント
予想
ライン
ひとこと
1. サンダー
60勝22敗
60.5
SGA、J・ウィリアムズ、ホルムグレンの3本柱が健在
2. スパーズ
59勝23敗
59.5
昨季ファイナル進出。ウェンバンヤマはさらに伸びる
3. ナゲッツ
51勝31敗
49.5
ヨキッチがいる限り上位。デローザンが加入
4. ティンバーウルブズ
48勝34敗
48.5
エドワーズとラメロの新コンビ
5. ロケッツ
47勝35敗
47.5
デュラントら主力が残り、スマートが加入
6. レイカーズ
46勝36敗
46.5
レブロンが去り、ルカ中心の新しいチームに
7. トレイルブレイザーズ
44勝38敗
43.5
ジャ・モラントが加入。ホリデー、リラードと並ぶ
8. ウォリアーズ
40勝42敗
40.5
バトラーの復帰は早くても1〜2月。ポルジンギスが加入
9. サンズ
38勝44敗
38.5
ブッカー中心。プレーインの当落線上
10. マーベリックス
36勝46敗
34.5
フラッグは2年目、新HCダスティ・メイ
11. ジャズ
33勝49敗
35.5
ドラフト2位ピーターソンとJJJが加入
12. クリッパーズ
31勝51敗
30.5
イングラムとストラスが開幕に出られない。八村・河村の出番は増える
13. グリズリーズ
28勝54敗
28.5
ドラフト3位ブーザーが新しい顔に
14. ペリカンズ
27勝55敗
27.5
新HCモズリーの下で再出発
15. キングス
22勝60敗
21.5
ラインは30チームで最少

八村塁と河村勇輝のクリッパーズは西12位の予想

日本のファンにとって気になるのは、八村塁と河村勇輝がそろったクリッパーズだろう。サイトの予想は西12位の31勝51敗で、プレーインにも届かない。ラインも30.5勝と低い。

理由ははっきりしている。カワイ・レナードが去ったうえに、ブランドン・イングラムがアキレス腱のけがで、マックス・ストラスも足のけがで開幕に間に合わない。開幕に出られない選手の年俸は、チーム全体の約3分の1になる(詳しくは「ストラスも足のけがで開幕に間に合わず」)。

ただ、日本のファンにとっては悪い話ばかりではない。主力が欠けるぶん、八村の出場時間は増える可能性が高い。プレーシーズン初戦では15分で21点を挙げた。河村も、ガードの層が薄くなれば出番を得やすい。チームの順位は低くても、2人にとっては数字を残すチャンスのシーズンになる。2人の成績は日本人選手のページで追いかけられる。

答え合わせはシーズン中に

まとめると、サイトの予想は東=1位ニックス、2位ピストンズ、3位セルティックス、西=1位サンダー、2位スパーズ、3位ナゲッツ。ファイナルはニックスとサンダーの対戦を本命に、スパーズが続くとみる。

順位予想は、外れるところに面白さがある。けがで主力が長く休むチームや、トレード期限で大きく動くチームが出れば、順位は一気に入れ替わる。実際の順位は順位表で毎日更新しているので、この予想と見比べてほしい。シーズン途中とレギュラーシーズン終了後には、この予想の答え合わせもする予定だ。

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