時事解説時事 / サンダー・歴代記録

SGAの20点以上が141試合続く。止まるとしたら大差の試合

ー ぎりぎりの試合を見ると、危ないのは相手の守備ではなかった ー

開幕戦でも記録は伸び、次の相手はナゲッツだ。60年以上破られなかった記録を抜いた連続試合は、どこで途切れる可能性があるのか。ぎりぎりで届いた試合の中身と、出場時間・フリースローから、記録の強さともろさを整理した。

hsのアイコン書いた人: hs(NBA.Navi 運営者・ナゲッツファン・推しはアーロン・ゴードン)

この記事のポイント

  • 開幕戦でも止まらず、**歴代最長を自分で塗り替え続けている**
  • 大半の試合は余裕があり、20〜22点のぎりぎりは1割にも満たない
  • ちょうど20点の試合の半分は大差の勝ちで、**出場時間が短かった**
  • フリースローがなければ届かなかった試合が、全体の4分の1近くある
  • 止める相手は守備より、大差での早い交代や、けが・退場

数字で見るSGAの連続記録

ESPNの試合記録をもとに集計。今季の開幕戦まで
141試合連続

20点以上を取り続けている試合数(歴代最長)

126試合

それまでの記録(ウィルト・チェンバレン)

32.1点

141試合の平均得点

6回

ちょうど20点で届いた試合

開幕戦の32点で、連続記録は141試合に

サンダーのシェイ・ギルジャス=アレクサンダー(SGA)が、開幕戦で32点を挙げた。日本時間10月21日のスパーズ戦で、出場は36分だった。試合は116-104で勝ち、昨季の西の決勝で敗れた相手に借りを返した。これで20点以上の連続試合は141に伸びた。NBAの歴代最長記録を、自分で更新し続けている。

それまでの記録は、ウィルト・チェンバレンの126試合だった。1960年代前半に残した記録で、60年以上破られなかった。SGAは昨季の2026年3月、ナゲッツ戦でこれに並んだ。続くセルティックス戦で127試合目に届き、単独の1位になった。

記録が始まったのは、2024年11月1日のブレイザーズ戦だ。その直前のスパーズ戦は18点で、これが最後の20点未満になる。数えるのはレギュラーシーズンだけで、プレーオフは入らない。けがで休んだ試合は、途切れた扱いにならない。始まりの前も、141試合目も、相手はスパーズだった。

チェンバレンを抜いた瞬間

NBA公式(@NBA)の投稿。2026年3月、127試合目のセルティックス戦

大半は余裕。ぎりぎりは13試合だけ

141試合の中身を、ESPNの試合記録で数えた。2024-25の72試合と昨季の68試合に、今季の1試合を足した数だ。平均は32.1点で、30点以上の試合が92ある。連続記録と聞くと、毎試合ぎりぎりで乗り切った印象もある。だが実際は、余裕を持って20点を超えた試合が大半だ。

20〜22点で止まったのは13試合で、全体の1割に届かない。そのうち、ちょうど20点が6試合ある。6試合はすべて昨季のもので、どれもサンダーが勝っている。13試合で見ても、9試合が昨季に集まる。記録が始まった1年目より、2年目のほうが際どい試合が増えた。

40点以上の試合も21ある。相手の守備に抑え込まれて、20点に届かずに終わりかけた形はほとんど見当たらない。SGAは昨季、2年連続でMVPに選ばれた。記録は、リーグで一番の得点力がそのまま形になったものだ。では、危なかった試合には何が共通していたのか。

141試合の得点のうち、20〜22点でぎりぎりだった試合

ESPNの試合記録をもとに集計
  • 20〜22点9%

    13試合

  • 23〜29点26%

    36試合

  • 30点以上65%

    92試合

危ないのは、大差で勝つ試合

ちょうど20点の6試合は、どれも勝ち試合だった。半分は30点前後の大差で、ジャズ戦は35点差だった。マジック戦は36点差、ネッツ戦は29点差で勝っている。クリッパーズ戦とロケッツ戦も、20点差前後の勝ちだった。勝負が早く決まると、SGAは早めにベンチへ下がる。

出場時間も短い。ジャズ戦は24分、ネッツ戦は26分しか出ていない。141試合の平均は33.8分なので、10分近く少ない。第4クォーターを、ほぼ丸ごと休んだ計算になる。それでも20点に届くのは、短い時間で点を取れるからだ。30分未満の出場で20点以上を取った試合は、29ある。

記録を止めるとしたら、相手の守備より、大差の試合での早い交代だろう。チェンバレンの記録は、退場で出場が4分に終わった試合で途切れた。試合の早い時間のけがや退場も、同じ危うさを持っている。大差の試合で20点に届いていなければ、記録のために出し続けるかどうかをコーチが迫られるだろう。

ちょうど20点だった6試合の出場時間

かっこ内はサンダーの勝ちの点差。縦線は141試合の平均。ESPNの試合記録をもとに集計
ジャズ戦(35点差)
24分
ネッツ戦(29点差)
26分
マジック戦(36点差)
28分
クリッパーズ戦(18点差)
30分
ロケッツ戦(20点差)
33分
ティンバーウルブズ戦(13点差)
33分
  • 141試合の平均 33.8分 34分

記録を支える、1試合8本のフリースロー

もう一つの柱がフリースローだ。141試合で、1試合平均8.0本を決めている。フリースローは時計が止まった状態で打てる。出場時間が短くても、点を積み上げやすい。シュートの最中のファウルなら2本続けて打てるので、1回で2点を取れる。

フリースローの得点を除くと、20点に届かない試合は33ある。全体の4分の1近くは、フリースローがあって記録がつながったことになる。もちろん、ファウルがなければ別のシュートを打っていたはずで、単純な引き算はできない。それでも、ファウルをもらう技術そのものが記録の土台になっている。

SGAのフリースローの多さには、批判の声もある。ただ記録の中身を見ると、守備に止められにくい得点源として働いているのが分かる。この点は「SGAのフリースローは“ずるい”のか?」で詳しく考えた。

次はナゲッツ戦。このままなら今季200試合超え

サンダーの次の試合は、本拠地開幕のナゲッツ戦だ。日本時間10月23日の10時30分に始まる。チェンバレンに並んだ126試合目も、相手はナゲッツだった。ヨキッチたちの守備がどこまで迫れるかが、最初の見どころになる。ナゲッツの今季は「ナゲッツの2026-27シーズンの見どころ」にまとめた。

SGAは2024-25に76試合、昨季は68試合に出た。今季もし70試合に出て、すべてで20点を超えたとする。そのとき、記録は210試合に届く。チェンバレンの記録を、80試合以上引き離すことになる。もちろん単純な計算で、1試合でも19点以下なら0に戻る。

これまでの数字を見る限り、守備に抑えられて止まる姿は想像しにくい。記録は守備との勝負というより、出場時間との勝負になっている。チームが強く大差の試合が増えるほど、記録は危うくなる。強いチームのエースならではの、少し皮肉な弱点だ。サンダーの今季の見通しは「サンダーの2026-27シーズンの見どころ」に、日程はサンダーのチームページにまとめている。

参考にした情報源

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hsNBA.Navi 運営者

デンバー・ナゲッツを応援するNBAファン。いちばん好きな選手はアーロン・ゴードンで、NBAを見始めたきっかけはYouTubeで見た2016年のダンクコンテスト。NBA.Naviは一人で運営しています。記事の下書きにはAIを使い、運営者が目を通して自分の見方を加えてから公開しています。

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