この記事のポイント
- シグネチャーを持つ現役選手は**WNBAを含め33人、ブランドは16社**(Hypebeast、2026年4月)
- ナゲッツの**ヨキッチ(Joker 2)とゴードン(AG 6)はどちらも中国の361°**
- **カリーはアンダーアーマーを離れ、中国のリーニンと10年契約**。新しいシューズは2027年初めの予定
- ナイキ・ジョーダンはレブロン、ドンチッチ、テイタムらを抱え、いまも最大勢力
- SGAはコンバース、エドワーズはアディダスと、若いスターはナイキ以外を選ぶ例も目立つ
数字で見るシグネチャーシューズ(2026年4月時点)
自分のシグネチャーを持つ現役選手(WNBAを含む)
そのシューズを出しているブランドの数
NBA選手と組む中国のブランド
カリーとリーニンの契約期間(報道)
“ナイキ一強”は過去の話
NBA選手にとって、自分の名前がついたシューズ(シグネチャーシューズ)を持つことは、スターの証だ。1985年のエア・ジョーダン1以来、その中心にはずっとナイキがいた。
ところが今は様子が違う。スニーカーメディアのHypebeastが2026年4月にまとめた一覧では、シグネチャーを持つ現役選手はWNBAを含めて33人、ブランドは16社にのぼる。ナイキとジョーダンがいまも最大勢力なのは変わらないが、アディダス、プーマ、コンバース、アンダーアーマー、ニューバランス、スケッチャーズ、そして中国のブランドが、それぞれスターを抱えている。
この記事では、NBAの“足元の勢力図”を、日本のファンに関わりの深い選手を中心に整理する。
ナゲッツの2人は中国の361°
まず目を引くのが、デンバー・ナゲッツの2人がそろって中国のブランド「361°」と組んでいることだ。3度のMVPを取ったニコラ・ヨキッチのシグネチャーは「Joker」シリーズで、最新はJoker 2。守備とダンクでチームを支えるアーロン・ゴードンは、361°でいちばん長く続くシグネチャー選手で、最新はAG 6になる。
中国ブランドと組むNBA選手はほかにも多い。ANTAはカイリー・アービングとクレイ・トンプソン、リーニンはジミー・バトラー、PEAKはアンドリュー・ウィギンズ、Rigorerはレイカーズのオースティン・リーブスと契約している。数えると、シグネチャーを持つNBA選手と組む中国のブランドは5社になる。
中国ブランドがNBA選手と組む理由は、中国国内でのバスケットボール人気だ。選手にとっても、大手ブランドでは“何人もいるスターの一人”になりがちなところ、ブランドの顔として自分の名前のシリーズを長く続けられる利点がある。ゴードンの長い付き合いは、その好例だろう。
中国ブランドと組むNBA選手(シグネチャーを持つ選手)
若いスターの選び方
今のNBAを代表する若いスターの選択も面白い。2025年にMVPを取ったシェイ・ギルジャス=アレクサンダー(SGA)は、ナイキ傘下のコンバースで初のシグネチャー「SHAI 001」を出した。ファッション好きで知られるSGAらしく、上品な見た目が特徴だ。
アンソニー・エドワーズはアディダスの看板選手で、最新はAnthony Edwards 2。レイカーズのルカ・ドンチッチはジョーダン・ブランドで「Luka」シリーズを出していて、最新はLuka 5になる。
日本人選手では、八村塁がジョーダン・ブランドと契約している。自分の名前のシリーズはまだないが、桜と鶴をあしらった“八村モデル”のエア・ジョーダン1 Lowが2025年春に一般発売されるなど、特別なカラーの靴を何度も出してきた。
主なスターと最新のシグネチャー
カリーがリーニンを選んだ意味
2025-26シーズンの最大のニュースは、ステフィン・カリーとアンダーアーマーの別れだった。カリーは2013年にナイキからアンダーアーマーへ移り、のちに自分のブランド「カリー・ブランド」を持つまでになった。そのパートナーシップが2025年11月に終わりを迎え、Curry 13が最後のモデルになった。
シューズの“フリーエージェント”になったカリーは、2025-26シーズンをほかのブランドの靴を履き分けながら戦った。そして2026年、中国のリーニンと10年契約を結んだと報じられた。金額は4億ドルを超えるとされ、バスケットボールだけでなくゴルフなどの商品も含む。リーニンでの初のシグネチャーは2027年の初めに登場する予定だ。
NBAの歴史でも屈指のスターが、キャリアの終盤に中国のブランドを選んだ。これは、シューズの世界の“多極化”を象徴する出来事と言える。カリーのプレーを現地で観たい人はチェイス・センター観戦ガイドも参考にしてほしい。
カリーのシューズ契約の流れ
- 12013年
ナイキからアンダーアーマーへ。のちに自分のブランド「カリー・ブランド」を持つまでになる。
- 22025年11月
アンダーアーマーとの契約終了が明らかに。“シューズのフリーエージェント”に。
- 32025-26シーズン
自分のシューズを持たず、ほかのブランドのモデルを履き分ける。
- 42026年
中国のリーニンと10年契約(総額4億ドル超と報道)。
- 52027年初め(予定)
リーニンでの初のシグネチャーシューズが登場する予定。
ファンとしての楽しみ方
シグネチャーシューズは、選手のプレーや人柄を映している。ヨキッチの「Joker」はコートを広く見渡す司令塔らしく安定感を重視し、ゴードンの「AG」は跳躍力を生かす作りになっている。試合を観るとき、選手の足元に注目してみると、新しい発見がある。
実際に履くなら、好きな選手のモデルを選ぶのがいちばん楽しい。ただしシグネチャーは、その選手の体格とプレーに合わせて作られている。自分の足の形やプレースタイルに合うかどうかは別の話なので、買う前にバッシュの選び方も読んでおくと失敗しにくい。
日本では、中国ブランドのモデルは店頭で見かける機会が少なく、ネット通販で探すことが多い。サイズ表記がブランドによって違うこともあるので、注文する前にサイズ表を必ず確かめよう。