この記事のポイント
- チケットは**専用アプリか Ticketmaster**で買う。アプリがないと入場できないので、日本にいるうちに準備する
- 場内は**完全キャッシュレス**。支払い用のクレジットカードをアプリに登録しておく
- カバンは**小さなクラッチ(約25×15×5cm)まで**。荷物の預かり所はない
- ゴール裏の応援席「**ザ・ウォール**」は4,500席。立って応援する熱狂的な席で、相手チームのグッズは禁止
- 空港(LAX)から近く、メトロとシャトルバスでも行ける。河村がGリーグにいる時期は、南のオーシャンサイドで観られることも
数字で見るインテュイット・ドーム
収容人数。2024年開業のクリッパーズ専用アリーナ
ゴール裏の応援席「ザ・ウォール」(51列)
使える現金。支払いはすべてカードかアプリ
ESTA(米国の電子渡航認証)の申請料
日本人2人を一度に観られるチーム
2026-27シーズン、日本のNBAファンにとっていちばん観に行く価値があるチームはロサンゼルス・クリッパーズだろう。八村塁が主力として加わり、河村勇輝もトレーニングキャンプ契約でチームに合流した。うまくいけば、同じ試合で日本人2人を観られる。
ただし河村の立場はまだ決まっていない。開幕ロスターに入れるかどうかは、枠の数から読んだ記事で詳しく書いた。ツーウェイ契約になった場合は、NBAの試合とGリーグの試合を行き来することになる。観戦の日程を決める前に、最新の状況を確かめておきたい。
そして、クリッパーズの本拠地インテュイット・ドームは、日本のアリーナとも、ほかのNBAのアリーナとも勝手が違う。アプリがないと入場できず、現金も使えない。知らずに行くと入口で困るので、この記事では日本から行く前に準備することを順番に整理する。
チケットはアプリで買い、アプリで入る
インテュイット・ドームのチケットは、「LA Clippers + Intuit Dome」の公式アプリか Ticketmaster で買う。アリーナに当日券の窓口はない。買ったチケットはアプリに表示され、公式案内によれば遅くとも試合の2週間前までに届く。同行者も1人ずつアプリのアカウントとチケットが必要なので、家族や友人と行く場合は全員分を準備する。
入場は、スマホをかざすか、事前に登録した顔で通るかのどちらか。自撮りを登録しておくと、スマホをポケットに入れたまま入場ゲートを通れる。顔の登録に抵抗がある人は、スマホをかざす方式を選べばいい。
日本から行く人がつまずきやすいのは、現地でスマホの通信ができるかだ。チケットがアプリの中にある以上、通信できないと入場で困る。海外ローミング、eSIM、Wi-Fiルーターなど、何か一つは必ず用意しておこう。アカウント作成とカード登録は、日本にいる間に済ませておくと安心だ。
もう一つ、アメリカへの入国にはESTA(電子渡航認証)が要る。申請料は2025年9月末から40ドルに上がった。承認まで最大72時間かかることがあるので、航空券を取ったらすぐに申請したい。制度は変わることがあるので、申請は必ず米国政府の公式サイトから行う。
日本を出る前にやること
- 11. ESTAを申請
米国の公式サイトから。承認まで最大72時間かかることがあるので、航空券を取ったらすぐに。
- 22. 日程を決める
クリッパーズのホーム戦を公式の日程で確認。現地の開始時刻は夜7時台が多い。
- 33. アプリを入れる
「LA Clippers + Intuit Dome」アプリをダウンロードしてアカウントを作る。同行者も1人1アカウント。
- 44. チケットを買う
アプリか Ticketmaster で購入。窓口の当日販売はない。チケットは遅くとも試合の2週間前までにアプリに表示される。
- 55. カードを登録
場内は完全キャッシュレス。売店や物販に入るため、アプリに支払い用のクレジットカードを登録しておく。
- 66. 顔認証を設定(任意)
自撮りを登録すると、スマホを出さずに入場や支払いができる。使わない場合はスマホをかざして入る。
席の選び方と、名物「ザ・ウォール」
このアリーナの名物は、ゴール裏にそびえる応援席「ザ・ウォール」だ。51列・4,500席が途切れずに続き、試合の後半には相手チームが攻めるゴールの裏になる。前方の13列は「ザ・スウェル」と呼ばれ、試合中は立ちっぱなしで声を出す熱狂的なファンの席だ。
ザ・ウォールには「相手チームのグッズは禁止、クリッパーズファン専用」というルールがある。レイカーズやウォリアーズのユニフォームで座ると、注意を受けて席を移される。逆に言えば、クリッパーズを全力で応援したい人には、ここ以上の席はない。ESPNの記事(2026年4月)によれば、ザ・ウォールの前でフリースローを打った相手チームの成功率は73.4%で、リーグ最低の水準だったという。
価格の目安も押さえておこう。転売サイトの集計では、クリッパーズは2025-26シーズンにチケットの価格を大きく下げ、安い日の上層席は十数ドルから、平均は130ドル前後だった。一方、レイカーズ戦のような人気カードは平均で数百ドルに跳ね上がる。八村と河村を観ることが目的なら、人気カードを外して平日の試合を選ぶのが賢い。
どこで観る?席の選び方
行き方と当日の持ち物
インテュイット・ドームはロサンゼルス南西部のイングルウッドにあり、ロサンゼルス国際空港(LAX)から東へ約5kmと近い。隣にはNFLのソーファイ・スタジアムがある。電車で行くなら、メトロKラインのダウンタウン・イングルウッド駅から、試合日に運行するシャトルバスに乗る。夜の試合の帰りは、配車アプリを使う人も多い。
持ち物のルールは厳しい。公式案内で持ち込めるカバンは約25×15×5cm(10×6×2インチ)までの小さなクラッチだけで、荷物の預かり所もない。空港から直接向かう人は要注意だ。スーツケースやリュックは、先にホテルに置いてから来よう。プロ用のカメラや大きな横断幕(約28×43cm超)も持ち込めない。
開場は試合開始の60〜90分前(試合によって異なる)。早めに入れば、試合前のシューティング練習を観られることがある。場内の売店と物販は完全キャッシュレスで、アプリに登録したカードか、顔認証で支払う。日本のクレジットカードが使えるかは、事前にアプリで登録できるかどうかで確かめておくといい。
試合当日の流れ
- 1開場
試合開始の60〜90分前(公式案内。試合によって変わる)。練習を観たいなら早めに。
- 2移動
メトロKラインのダウンタウン・イングルウッド駅から、試合日のシャトルバスが出る。配車アプリも便利。
- 3入場
カバンは小さなクラッチ(約25×15×5cm)まで。預かり所はないので、大きな荷物はホテルに置いてくる。
- 4観戦
ハーフタイムに売店へ。現金は使えないので、登録したカードか顔認証で払う。
Gリーグという選択肢と、観戦の予定の立て方
河村がツーウェイ契約になった場合、NBAの試合に出られないときは傘下のGリーグチーム「サンディエゴ・クリッパーズ」でプレーする。本拠地はロサンゼルスから南へ約140kmのオーシャンサイドにあるフロントウェーブ・アリーナ(約7,500席)。NBAより安く、選手との距離も近い。河村を確実に観たいなら、NBAとGリーグの両方の日程を見比べるのも手だ。
レギュラーシーズンは10月下旬から4月中旬まで。試合は現地の夜7時台に始まることが多い。日本との時差は、夏時間の11月1日まではロサンゼルスが16時間遅れ、それ以降は17時間遅れになる。日本からの試合の見方は開幕ガイドと視聴方法にまとめている。
最後に、観戦は「誰を観たいか」から逆算すると失敗しにくい。八村と河村のどちらを観たいのか、ザ・ウォールで応援したいのか、落ち着いて観たいのか。目的が決まれば、試合と席は自然に決まる。現地に行く前に、クリッパーズの年俸と選手一覧で顔ぶれを予習しておくと、試合がもっと楽しくなる。