NBA歴代最弱チームランキング — 勝率で見るワーストシーズン
栄光の裏には、必ず敗北がある。歴代最弱チームの記録は、NBAのもう一つのリアル——勝てないシーズンの過酷さを映している。
書いた人: hs(NBA.Navi 運営者・ナゲッツファン・推しはアーロン・ゴードン)
この記事のポイント:TOP3
- 11972-73 シクサーズ
9勝73敗
1972-73
- 22011-12 ボブキャッツ
7勝59敗
2011-12
- 31997-98 ナゲッツ
11勝71敗
1997-98
強さを称えるランキングがある一方で、勝てなかったチームの記録もまたNBAの歴史の一部だ。歴代最弱チームのランキングは、シーズン勝率という冷徹な数字で『最も勝てなかった』チームを並べたものである。
1位は、9勝73敗・勝率.110という史上最低勝率を記録した1972-73シーズンのフィラデルフィア・76ers。20連敗を含む惨憺たるシーズンとして、今も語り継がれている。
歴代最弱チーム(ワーストシーズン) 編集部選定
1972-73
9勝73敗、勝率.110はNBA史上ワースト。20連敗を含む惨憺たるシーズンとして語り継がれる。
2011-12
短縮シーズンで7勝59敗、勝率.106。試合数換算ではNBA史上最低勝率を記録した。
1997-98
11勝71敗。シーズン序盤に16連敗、通算でも23連敗を喫し、当時のワースト記録に並んだ。
1992-93
11勝71敗。再建期の象徴的低迷で、あと1敗で史上ワーストタイという崖っぷちだった。
2015-16
10勝72敗。「The Process」と呼ばれる徹底的なタンキングの底。後の躍進の礎となった。
各順位の理由 — 5位からカウントダウン
第5位2015-16 シクサーズ
2015-16シーズンの76ersは10勝72敗を記録した。ただしこの惨敗は、ただの低迷ではない。将来の高いドラフト指名権を得るために意図的に負けを重ねる『The Process(ザ・プロセス)』と呼ばれる、計画的なタンキング戦略の底だった。
この徹底的な弱体化は賛否を呼んだが、結果としてジョエル・エンビードらを獲得する礎となり、後の躍進につながった。『未来への投資』という意図があった点で、純粋な失敗とは色合いが異なるため第5位とした。
第4位1992-93 マーベリックス
1992-93シーズンのマーベリックスは11勝71敗に沈んだ。あと1敗で史上ワーストタイという崖っぷちまで追い込まれた、再建期の象徴的な低迷だった。
勝利数では3位タイだが、連敗の長さなどインパクトの面で次のナゲッツにわずかに譲り第4位とした。それでも、シーズンの大半を負け続けた過酷さは想像を絶する。
第3位1997-98 ナゲッツ
1997-98シーズンのナゲッツも11勝71敗だった。同じ勝利数のマーベリックスより上(=より深刻)に置いたのは、シーズン序盤の16連敗、通算でも23連敗という、連敗の規模が際立っていたためだ。
勝てない期間がここまで長く続くと、チームの士気を保つこと自体が困難になる。連敗の深刻さという観点で第3位とした。
第2位2011-12 ボブキャッツ
2011-12シーズンのシャーロット・ボブキャッツは、ロックアウトによる短縮シーズンで7勝59敗、勝率.106を記録した。試合数こそ少ないが、勝率(率)で見ればNBA史上最低であり、『最弱』の定義によっては1位にもなりうるチームだ。
82試合フルで戦っていればさらに勝てなかった可能性もある。勝率という指標での最悪値を評価して第2位に置いたが、ここは『率か、総敗戦数か』で1位との見方が分かれる部分だ。
第1位1972-73 シクサーズ
1位は、1972-73シーズンのフィラデルフィア・76ers。82試合でわずか9勝しかできず、勝率.110は半世紀を経た今もNBA史上ワーストである。20連敗を含むこのシーズンは、『最も弱かったチーム』の代名詞として語り継がれている。
フルシーズンで9勝という総敗戦数の絶対的なインパクトは、他のどのチームも上回れない。『最弱』を象徴する不滅の記録として、文句なしの1位とした。
この順位にした理由
このランキングは『勝率の低さ』を主軸にしつつ、フルシーズンでの総敗戦数のインパクトを重視して並べた。だから短縮シーズンで勝率(率)最低のボブキャッツより、82試合で9勝の72-73シクサーズを1位(最弱)に置いている。『率を取るか、総敗戦数を取るか』で1位は入れ替わりうる。
また、同じ勝利数のチーム間では連敗の長さなどの深刻さを加味した。なお最下位の76ers(2015-16)のように、意図的なタンキングによる『計画された弱さ』は純粋な低迷と区別して評価している。
惜しくも選外
- 2009-10 ネッツ(12勝70敗)—開幕0勝18敗という史上ワーストのスタートを切った。あと一歩で歴代最低勝率に並ぶところだった。
- 1986-87 クリッパーズ(12勝70敗)—長年の低迷期を象徴するシーズン。当時のワースト級だったが、近年の極端なチームに押し出された。
- 1993-94 マーベリックス(13勝69敗)—前年に続く深刻な低迷。再建の苦しみを象徴する連続ワーストシーズンの一つ。
よくある質問
Q. NBA史上最も弱かったチームは?
A. 1972-73シーズンのフィラデルフィア・76ersです。9勝73敗・勝率.110は半世紀を経た今もNBA史上ワーストの記録です。
Q. 「The Process」とは何ですか?
A. フィラデルフィア・76ersが将来の高いドラフト指名権を得るため、意図的に負けを重ねた再建戦略です。2015-16シーズンの10勝72敗がその底で、後の躍進の礎となりました。
Q. タンキングとは何ですか?
A. 上位のドラフト指名権を狙って、チームが意図的に勝利を目指さず弱体化することを指します。賛否を呼ぶ戦略ですが、再建の手段として用いられることがあります。
この記事を書いた人

hsNBA.Navi 運営者
デンバー・ナゲッツを応援するNBAファン。いちばん好きな選手はアーロン・ゴードンで、NBAを見始めたきっかけはYouTubeで見た2016年のダンクコンテスト。NBA.Naviは一人で運営しています。記事の下書きにはAIを使い、運営者が目を通して自分の見方を加えてから公開しています。
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出典: NBA公式統計 / Basketball Reference。記録は2024-25シーズン終了時点。順位・解説はNBA.Navi運営者による。