NBAの歴史は70年以上に及び、各時代に「規格外」と呼ばれた選手が存在した。1960年代にリーグを支配したビル・ラッセルとウィルト・チェンバレン、1980年代のマジック・ジョンソンとラリー・バード、1990年代のマイケル・ジョーダン、そして2000年代以降のコービー・ブライアントやレブロン・ジェームズ。彼らを同じ土俵で比較するのは容易ではない。
それでも順位をつけようとするとき、判断材料になるのは「優勝・MVP・個人記録・全盛期の支配力・時代への影響」といった複数の軸だ。本ランキングはこれらを総合し、編集部が独自の評価スコア(60〜99)とともにTOP50を選定したものである。
編集部選定 — 史上最高選手 TOP50(評価スコア付き)
RATINGマイケル・ジョーダン
レブロン・ジェームズ
カリーム・アブドゥル=ジャバー
マジック・ジョンソン
ビル・ラッセル
ウィルト・チェンバレン
ラリー・バード
ティム・ダンカン
シャキール・オニール
ステフィン・カリー
コービー・ブライアント
ハキーム・オラジュワン
ニコラ・ヨキッチ
ケビン・デュラント
オスカー・ロバートソン
ジェリー・ウェスト
カール・マローン
モーゼス・マローン
ダーク・ノビツキー
ヤニス・アデトクンボ
ケビン・ガーネット
チャールズ・バークレー
クリス・ポール
デイビッド・ロビンソン
ジュリアス・アービング
ジョン・ストックトン
スコッティ・ピッペン
ドウェイン・ウェイド
ジェームズ・ハーデン
ジョン・ハブリチェック
パトリック・ユーイング
ボブ・ペティット
シェイ・ギルジャス=アレクサンダー
カワイ・レナード
ゲイリー・ペイトン
エルジン・ベイラー
スティーブ・ナッシュ
アイザイア・トーマス
ウォルト・フレイジャー
ラッセル・ウェストブルック
クライド・ドレクスラー
ジェイソン・キッド
ドワイト・ハワード
アレン・アイバーソン
ポール・ピアース
ジョージ・マイカン
アンソニー・デイビス
リック・バリー
レイ・アレン
レジー・ミラー
1位ジョーダン vs 2位レブロン — 評価が割れる理由
GOAT論争の中心は、マイケル・ジョーダンとレブロン・ジェームズの二人にほぼ集約される。ジョーダンを推す根拠は「6度のファイナルすべてで優勝し、6度ともファイナルMVPを獲得した」という完璧な勝負強さ、そして得点王10回・通算平均30.1得点という歴代1位のスコアリングだ。ファイナルで一度も敗れていないという事実は、彼を象徴する最大の勲章となっている。
一方レブロンを推す根拠は、その「総合力と長寿性」にある。歴代総得点1位、フォワードながらアシストでも歴代上位、20年以上トップレベルを維持し続けた持久力は前人未到だ。得点・パス・ディフェンスを高水準で両立する万能性では、ジョーダンを上回るとする声も根強い。
つまり「ピーク時の支配力と勝負強さ」を取ればジョーダン、「キャリア通算の積み上げと万能性」を取ればレブロン、という評価軸の違いがそのまま順位の差になっている。本ランキングは前者を僅かに上位に置いたが、ここは読者それぞれの価値観で結論が変わってよい部分だ。
TOP10に共通する条件
上位10人を眺めると、ある共通点が見えてくる。それは「複数回の優勝」「複数回のMVPまたはファイナルMVP」「自分の時代を代表する象徴性」をほぼ全員が満たしているということだ。個人記録が突出していても、チームを頂点に導いた実績がなければトップ層には入りにくい。
逆に言えば、優勝に恵まれなかった大選手——たとえば歴史に残る個人スタッツを残しながらリングに届かなかったレジェンドたち——は、評価が難しくなる。NBAが最終的に「チームの勝利」を競うリーグである以上、優勝の有無はどうしても評価に重くのしかかる。
時代の違いをどう扱うか
昔と今の選手を比べるとき、いちばん難しいのが時代の違いだ。1950年代のNBAは8〜10チームしかなく、オールNBAに選ばれる10人を争う相手も少なかった。1960年代は1試合の攻撃回数が今より2割以上多く、シュート成功率も40%前後だったため、得点やリバウンドの数字が大きく出やすい。一方で、ハンドチェックが認められていた2004年までは体の当たりが強く、今よりも点を取りにくい面もあった。
本ランキングは「その時代の中でどれだけ抜けていたか」を基本にしている。そのうえで、チームが少なかった1950〜60年代の受賞や数字は少し割り引いた。ただし、11度優勝したビル・ラッセルや、ルールが変わるほど支配したウィルト・チェンバレンのように、時代を圧倒した選手は上位に置いている。受賞歴に加えて、Basketball-Reference の Win Shares(チームの勝ちへの貢献度。通算・全盛期・プレーオフ)も目安にした。

