トリプルダブル(得点・リバウンド・アシストなど3部門で2桁)は、選手のオールラウンドな貢献を象徴する記録だ。通算でこれを何度達成したかは、万能性と総合力の指標となる。
このランキングの頂点に立つのはラッセル・ウェストブルック(209回)。そのすぐ後ろに、現役のニコラ・ヨキッチ(198回)が迫っている。(数字はレギュラーシーズンのみ、2025-26シーズン終了時。出典: Basketball-Reference)
通算トリプルダブル数 TOP10
TDラッセル・ウェストブルック
ニコラ・ヨキッチ
オスカー・ロバートソン
マジック・ジョンソン
レブロン・ジェームズ
ジェイソン・キッド
ルカ・ドンチッチ
ジェームズ・ハーデン
ウィルト・チェンバレン
ドマンタス・サボニス
ウェストブルックとロバートソン — 半世紀越しの対話
ラッセル・ウェストブルックは、爆発的な運動能力と勝利への執念で、毎試合のようにトリプルダブルを量産した。通算記録を更新しただけでなく、シーズン平均トリプルダブルも複数回達成しており、現代における万能性の象徴だ。
彼が通算記録で抜いたのが、3位のオスカー・ロバートソンである。ロバートソンは1961-62シーズンに史上初のシーズン平均トリプルダブルを達成した伝説的選手で、その記録は約55年間も唯一無二だった。ウェストブルックがそれに並び(シーズン平均トリプルダブルは計4回)、さらに通算でも抜いたことで、半世紀を越えた二人の『対話』が成立したと言える。
1位をうかがうヨキッチと、現役の万能型たち
2位のニコラ・ヨキッチは、2025-26シーズンにロバートソンを抜いた。2024-25、2025-26と2シーズン続けて平均トリプルダブルを達成しており、ウェストブルックとの差は11回。センターでありながらこの位置にいること自体が、彼のパス能力の異常さを物語る。5位のレブロン・ジェームズ、7位のルカ・ドンチッチ、8位のジェームズ・ハーデン、10位のドマンタス・サボニスも現役で、ランキングは活発に動いている。
歴代を見ると、マジック・ジョンソンやジェイソン・キッドといった名ポイントガード、そしてウィルト・チェンバレンのような万能ビッグマンも上位に名を連ねる。ポジションを問わず『全部できる選手』が並ぶこのランキングは、バスケットボールにおける総合力の系譜そのものだ。

