いつもドラフトロッタリーで封筒を開けているのは誰?
NBAドラフトロッタリーを見ていると、毎年同じ人物が封筒を開けて順位を発表している。あの人物はマーク・テイタム。実は単なる司会者ではなく、アダム・シルバーに次ぐNBA運営の重要人物だ。
封筒を開けている人物の名前はマーク・テイタム
NBAドラフトロッタリーで毎年封筒を開け、順位を発表している人物はマーク・テイタムだ。現在はNBA副コミッショナー、英語ではDeputy Commissionerを務めている。
アダム・シルバーがNBAコミッショナーなら、テイタムはその右腕に近い存在だ。リーグ運営の中心にいる人物で、ドラフトロッタリーだけに登場する“謎の司会者”ではない。
実はくじを引いている人ではない
ここはかなり誤解されやすい。テレビ中継ではテイタムが封筒を開けているため、彼がその場でくじを引いているように見えるが、実際に抽選機からピンポン球を引いているわけではない。
ドラフトロッタリーの抽選は、テレビ中継とは別の部屋で事前に行われる。NBA関係者、各チーム代表、メディア、監査法人などが立ち会い、そこで確定した結果が封筒に入れられ、放送で発表される流れだ。
正確には結果を発表する人
つまりマーク・テイタムの役割は、「抽選をする人」ではなく「確定した結果を発表する人」だ。ロッタリーの緊張感を作っているのは彼だが、順位そのものをその場で決めているわけではない。
この違いを知っておくと、ドラフトロッタリーの見方が少し変わる。封筒を開ける瞬間は演出として重要だが、その裏では公平性を担保するための手続きが先に行われている。
なぜ毎年同じ人が出てくるのか
テイタムはNBA副コミッショナーとして、ドラフトロッタリー、NBAドラフト、リーグの重要イベントに関わる立場にいる。そのため、毎年ロッタリーの顔として登場するようになった。
若いNBAファンにとっては、「封筒を開ける人=マーク・テイタム」というイメージがかなり定着している。毎年ドラフト順位が決まる重要な場面に出てくるため、選手ではないのに覚えられやすい存在でもある。
アダム・シルバーとの違い
NBAの組織をざっくり表すと、コミッショナーがアダム・シルバー、副コミッショナーがマーク・テイタムという関係だ。会社で例えるなら、シルバーが社長、テイタムが副社長に近い。
シルバーはリーグ全体の最終責任者として大きな方針や判断を担い、テイタムはCOOとして事業運営やイベント、マーケティング、国際展開など幅広い領域を支えている。ドラフトロッタリーでの登場は、その仕事の一部にすぎない。
国際色豊かな経歴もNBAらしい
マーク・テイタムはベトナム生まれで、父親はジャマイカ系、母親はベトナム人というルーツを持つ。コーネル大学を卒業し、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した後、ビジネス分野でキャリアを積んだ。
NBA入りは1999年。マーケティング、スポンサー、メディア、グローバル事業などに関わり、2014年に副コミッショナー兼COOへ就任した。NBAが世界的リーグであることを象徴する人物の一人とも言える。
昔はデビッド・スターンの印象が強かった
現在はテイタムがロッタリーの顔だが、かつてはデビッド・スターンがドラフトロッタリーの結果発表で強い存在感を持っていた。スターンは1984年から2014年までNBAコミッショナーを務めた、リーグ史に残る人物だ。
スターン引退後、シルバー体制になってからはテイタムがこの役割を担うようになった。昔からNBAを見ているファンにはスターン、近年のファンにはテイタムという印象が残りやすい。
まとめ
NBAドラフトロッタリーで毎年封筒を開けている人物は、NBA副コミッショナーのマーク・テイタムだ。ただし、彼が実際に抽選機からくじを引いているわけではない。
別室で確定した結果を、全世界に向けて発表するのが彼の役割だ。次にロッタリーを見る時は、順位だけでなく「今年もマーク・テイタムが封筒を開けている」という視点で見ると、NBAのイベント運営まで少し面白く見えてくる。
この記事はNBA.Navi編集部が作成・更新しています。