サム・プレスティ
KD、ラス、ハーデン、イバカの時代から、SGA、チェット、ジェイレンへ。ドラフトと指名権管理でOKCを再び強豪へ戻した設計者。
小市場チームが勝つための現実的な道
OKCはロサンゼルスやニューヨークのように、毎年スターFAを呼べる市場ではない。だからプレスティのチーム作りは、ドラフト、育成、契約管理、指名権の蓄積が中心になる。派手さはないが、小市場が優勝を狙うには最も現実的な道だ。
初期OKCでは、KD、ラス、ハーデン、イバカという信じられない若手コアを作った。ハーデン放出の判断は今も議論されるが、才能を集める目そのものは疑いようがない。
ポール・ジョージ放出が再建の転換点
2019年、プレスティはポール・ジョージをクリッパーズへ放出し、シェイ・ギルジアス・アレクサンダーと大量のドラフト指名権を得た。このトレードは、単なるスター放出ではなく、OKCの未来を丸ごと作り替える一手だった。
SGAがリーグ上位のスターへ成長したことで、この取引の価値は一気に跳ね上がった。さらにチェット、ジェイレン、その他の若手と指名権が重なり、OKCは再建チームから一気に未来の優勝候補へ変わった。
資産を持つだけではなく、使うタイミングが問われる
プレスティへの次の評価軸は、集めた資産をいつ勝負に変えるかだ。指名権を持ち続けるだけなら再建はできるが、優勝にはどこかでロスターを絞り、足りないピースに変換する必要がある。
それでも、OKCが何度も未来を失わずに戻ってくるのは、プレスティの設計力があるからだ。スター流出や再建をただの後退で終わらせず、次の競争力へ変える。そこが彼を現代NBA屈指のGMにしている。
この記事はNBA.Navi編集部が作成・更新しています。