ジェリー・ウェスト
選手としてだけでなく、マジック時代、シャック&コービー、ウォリアーズの基盤まで関わった“才能を見抜く目”の怪物。
スター選手から“スターを見抜く人”へ
ジェリー・ウェストは選手としての実績だけでもNBA史に残る存在だが、フロントとしての評価も異常に高い。レイカーズではショータイム期の土台に関わり、その後はシャック獲得とコービー獲得によって、90年代後半から2000年代の王朝へ橋を架けた。
特にコービーを高く評価した判断は、NBAフロント史の分岐点だった。高校生ガードにフランチャイズの未来を託すのは当時かなり大きな賭けだったが、ウェストは才能の大きさを見抜いていた。
派手な肩書きより、最後の一押しをする存在
ウェストは常に表舞台のトップとして語られるわけではない。だがウォリアーズでもクリッパーズでも、チーム作りの重要局面で意見を求められる存在だった。スターを集めるだけでなく、どの選手を残し、どの選手を諦めるかという難しい判断に強かった。
フロントの仕事は、成功した時だけ簡単に見える。実際には、将来の指名権、サラリー、選手の性格、ロッカールームの相性まで見なければならない。ウェストはその全体像を感覚と経験でつかめる稀な人物だった。
“ロゴマン”以上のレガシー
NBAロゴの象徴として語られることが多いが、ウェストの本当のすごさは、時代が変わっても勝てる才能を見抜き続けたことだ。選手時代の勝負勘が、フロント業務でも消えなかった。
チーム作りで最も難しいのは、誰も確信を持てないタイミングで決断することだ。ウェストはその決断を何度も成功させた。だから彼は単なるレジェンド選手ではなく、NBAの編成史そのものに名前が残る。
この記事はNBA.Navi編集部が作成・更新しています。