ドラフトロッタリーは不正?
1985年、ニックスがパトリック・ユーイングの交渉権を獲得した瞬間から、ドラフトロッタリーには陰謀論がつきまとうようになった。
なぜ1985年だけこんなに疑われるのか
1985年のドラフト最大の目玉は、ジョージタウン大のパトリック・ユーイングだった。支配的なビッグマンで、どのチームに入るかによってリーグの未来が変わるレベルの存在だった。
その初代ロッタリーで、ニューヨーク・ニックスが1位指名権を獲得した。大市場のニックスにスター候補が行くという出来すぎた結果だったため、封筒が冷やされていた、角が折れていて見分けられた、といった陰謀論が広まった。
証拠はないが、疑われる条件は揃っていた
重要なのは、不正が証明されたわけではないという点だ。冷凍封筒説はあくまで都市伝説であり、公式に認められた事実ではない。
ただし、疑われるだけの物語性はあった。初のロッタリー、リーグを変えそうな大学スター、大市場ニューヨーク、テレビ映像に映る封筒。NBAファンが何十年も語りたくなる材料が揃っていた。
今のロッタリーを見る目にも影響している
現代のドラフトロッタリーは、当時より制度がかなり整っている。確率も公開され、抽選の監査体制もある。それでも、人気球団や話題の選手が絡むと、ファンはすぐに『仕組まれているのでは?』と疑う。
1985年のロッタリーは、NBAがエンタメである限り、偶然すら脚本に見えてしまうことを示した事件だった。だからこそ“不正?”という問いは、事実というよりNBAファン文化の一部になっている。
この記事はNBA.Navi編集部が作成・更新しています。