ダニー・エインジ

ダニー・エインジは、セルティックスを2008年の優勝へ導いただけでなく、2013年のネッツトレードで次世代の土台まで残した。勝負に出るタイミングと、引くタイミングの両方を持っていた名フロントだ。

勝つために動き、未来のために引いたGM

ダニー・エインジのすごさは、単に大物を獲得したことではない。勝負に出るべきタイミングでは大胆に資産を使い、逆にピークを過ぎたと判断すれば、人気選手であっても未来のために動かした。その切り替えの早さが、セルティックスを一度だけでなく二度強くした。

現代NBAでは、スターを集めるだけでは長く勝てない。サラリー、年齢、指名権、ロスターのバランスを読みながら、今勝つか、未来に賭けるかを選ぶ必要がある。エインジはその判断を、かなり高いレベルで実行したフロントだった。

2008年優勝と2013年ネッツトレード

2007年、エインジはケビン・ガーネットとレイ・アレンを獲得し、ポール・ピアースと合わせた新ビッグ3を作った。未来の資産を使って一気に勝負へ出た結果、セルティックスは2008年にNBA優勝を達成した。

さらに大きかったのが2013年のブルックリン・ネッツとの大型トレードだ。ポール・ピアース、ケビン・ガーネットらを放出し、複数の将来指名権を獲得。この判断が、後のジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウン時代につながった。

感情より価値を優先したフロント

エインジは2017年ドラフトでも評価を上げた。全体1位指名権を持っていたセルティックスは、フィラデルフィアとのトレードで3位へ下げながら、狙っていたジェイソン・テイタムを獲得した。単に順位を下げたのではなく、欲しい選手を取りつつ追加資産も得た形だ。

批判も多かったが、軸は一貫していた。今のロスターで優勝を狙えるなら勝負に出る。難しいと見れば、未来の資産を取りに行く。エインジは2008年優勝を作ったGMであり、2024年優勝の土台を残したGMでもある。

この記事はNBA.Navi編集部が作成・更新しています。